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法人・会社の借金問題 >> 福岡県中小企業再生支援協議会による再生

福岡県中小企業再生支援協議会による再生/法人・会社の借金問題

中小企業再生支援協議会を通じた再生支援

ハンドシェーク

私的整理の方法の一つとして、中小企業再生支援協議会を通じた再生支援手続きがあります。

福岡市内の場合、商工会議所の9階に同協会があります。
 

対象となる債務は、金融債務(銀行などの金融機関からの借入)のみであり、取引債務(得意先に対する買掛金)は含みません。

つまり、取引債務は通常通り支払いながら、金融債務の支払いをどうするかについてだけ話し合いをします。
 

そして、同協会の職員、同協会提携の税理士、中小企業診断士などの協力を得て、事業計画を作ったうえで、金融債務の支払方法について金融機関と話し合いをします。複数の金融機関からの借入がある場合、全金融機関の同意がないと、手続きを遂行することはできません。
 

中小企業再生支援協議会を通じた手続きをとっていることは、秘密にしてもらえるので、取引先等に分かってしまうことはありません。
 

同協会における事業再生は、方法として

・リスケジュール

・DDS(デッド・デッド・スワップ)

・債務カット

・第二会社方式

などがあります。
しかし、債権カット、第二会社方式は、銀行等の同意を得ることが難しく、実情はDDSかリスケジュールがほとんどのようです。

「支援の手続き概要」
 

1 概 要

第一次対応と第二次対応があります。

第一次対応が「相談」

第二次対応が「再生計画作成」です。

第二次対応には、①簡易型、②従来型、があります。

まず簡易型を先行します。

簡易型がうまくいかない時に従来型にします。

 

2 簡易型について

簡易型はまず債務者が、自分たちだけで(中小企業支援機構の人抜きで)メインバンクに行って、再生支援機構での再生に協力してもらうように要請します。
メインバンクが支援表明した場合、債務者とメインバンクが共同で、支援機構に再生手続きを申し込みます。
再生計画自体も債務者とメインバンクが共同で作り、協会に提出します。
その後、他の銀行も入れて再生支援の話し合いをすます。
簡易型がうまくいかない場合、すなわち、メインバンクの支援表明がもらえなければ、従来型での支援が可能か、支援機構が協議します。
その結果OKなら支援を始めます。

 

3 再生のポイント

  1. 借入金額(主に金融機関に対するもの)がいくらか

  2. メインバンクはどこか。 

  3. 借入は銀行プロパーか、保証協会付か。

  4. 損益計算書の経常利益(営業利益と営業外損益の合計で、損益計算書の最後の行に出てくる数字)+減価償却費が余裕資金で、これを返済原資とみるが、これがいくら位あるか。

  5. 社会保険料の滞納があるか。経営状態の良しあしを見るためです。また、国の税金をつかって運営している協会に支援してもらうため、滞納があるのは好ましくなく、滞納があっても再生支援してもらえないわけではないが、支払計画はきちっと役所との間で決めていないといけないようです。

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